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サイト:弈客囲碁
原作者:プロ棋士 楊冬 四段
2021年に別れを告げ、2022年を迎える頃になり。この2021年、囲碁界では激しい争いが起き、芈昱廷と謝科が夢百合杯決勝戦進出、柯潔と唐韋星がLG杯と春蘭杯で苦杯をなめ、朴廷桓が申眞諝を破り三星杯で悲願を成し遂げるなど、称賛に値するハイライトもあり、別れや終焉もあった。
今回もトップ10シリーズの選考を行い、投票の結果も既に決定し、今回は盤面での物語、十大ポカと十大妙手シリーズの時間だ。
毎回「十大ポカ」や「十大妙手」を書くとき、相当難しく、この一年で取り上げられる素材が多すぎて、どう選別するか、どうランキングするか大変悩んでいた。
今回は両対局者の影響力、手合いの重要性、そして「ポカ」自体の内容に基づき、今年の「十大ポカ」を選別した。
5位 — 大竹英雄シチョウを見間違える
2021年4月15日、第47期碁聖戦予選、近80歳の大竹英雄がシチョウを見間違え、わずか75手で投了を告げた。
図1:技術中、シチョウを見間違えるのは相当初級のミスたが、大竹先生のご年齢や、棋戦のレベルが上位の棋戦に及ばず、その故で5位にした。
図2:相場この局面ではまだ互角である。
大竹先生は12月16日で引退を表明、タイトル数48。大竹英雄の棋風は美感を重視し,「美学棋士」と呼ばれてる、勝手な考えが、本局は引退と関係あったか。
もうすぐ80歳になる大竹先生が今でも手合いやイベントを参加し、囲碁の宣伝に力を入れてることから、ここで大竹英雄先生に最大の敬意を述べたい。
4位 — 范廷鈺「二間トビ」で好局を台無しに
2021年12月10日、第23回農心杯第6局。范廷鈺は農心杯で二度7連勝を成し遂げた棋士であり、中国チーム最強のメンバーと言ってもいい。今回の農心杯第5局で朴廷桓に完勝し、次戦で井山裕太を向かう。
本局范廷鈺はうまく自分のペースに運び、地合いもやや良く、やや厚い場面が続き、范廷鈺が一番得意ヨセに入った。
あらゆる人々が「農心杯で、范廷鈺しか勝たん」と思った時、初級過ぎるポカで、天国から地獄へ落ちたのだ。
図3:AIはこの時、黒の評価値が80%ある、3目くらい優勢で、差はそれ程ない。普通范廷鈺なら、この局面で勝ち切ることができることだ。
たが実戦の黒M2、明らかに初級的な錯覚があったのだ。
図4:AIがおすすめしたのが、黒3のフクレだ、これで差は相変わらず3目くらいあるのだ。
図5、井山裕太が簡単にツケて、M2の一子が繋がらず、形勢がこのまま逆転されたのだ。
図6:実戦范廷鈺は一か八かの図しか選ばなくなったのだ、コウになったが、コウに勝っても大損し、しかもこのコウを勝つことすらできない。
井山裕太が逆転勝ちを収めて、ここから連勝ムードに入ったのだ。卞相壹、李欽誠、申旻埈をすべて圧勝したのだ。もし范廷鈺がこのポカがなければ、今回の農心杯はどうなったのか、再び7連勝できたのか。残念ながら、「もし」はないのだ。
3位 — 李維清、元晟溱の「ポカコント」
2021年10月12日、第23回農心杯第2局。中国の一番手李維清と韩国一番手の元晟溱との一戦、本局李維清のパフォーマンスが素晴らしく、攻守ともに見応えがあり、リードが広がる一方で、ヨセに入り白が明らかに有利な場面だった。
たが最後に李維清から大きいミスを犯し、幸い元晟溱も仕留めず、難なくこの一局を制した。
図7:この時、白二線でナラビを打てば、盤面も白よしだった。実戦李維清はつないだのだ。
図8:白が間違いなく対応すれば、黒も逆転できる場所がなく、地合いは明らかに白がよく、そして全体的にも厚く、ほぼ勝ち確だ。
図9:正直上辺黒から技ありの手段もあり、黒4ツケはいい手で、コウになる。
李維清が実戦ツナギを打った後、自分もこれがポカではないと感じたのだ、しかしAIの評価値が激しく動いたことから、実は致命的なミスだったと感じたのだ。
2位 — 連笑のクリックミス
2021年1月20日,第13回春蘭杯世界囲碁選手権準決勝。準々決勝では連笑が妙手で卞相壹を破り、準決勝申眞諝との一戦。本局連笑の内容も素晴らしく、序盤から優勢となり、左上でやや暴走したが、うまく抑え、優勢を保った。
ヨセに入り、中央が最後の戦線となった。ところが連笑は数多く勝ち切る路線の中で、一番理解できない路線を選んでしまったのだ。
図13:中央がまだ未知数たが、ここで申眞諝が仕掛け始め、最後のチャンスを求める。ここでAIの推薦はC8のアタリだ。
実戦連笑のG8グズミ、どう見てもグズミを打つ理屈がないが、ここで何があったのか?
図14:AIが選んだ推薦図では、白はG11からコウを仕掛けることすらいらず、普通にヨセすれば勝勢だ。
図15:この後黒2断点を補い、白3から再びヨセに入る、黒4ツナギから、G11断点の意味が全くないのだ。この前白1のグズミの理屈が更にわからなくなった。
図16:もし白がG11切ると、黒8からコウ材の宝庫になり、白はこのコウを勝つのは不可能だ。
この一手は一体なぜそうなったのだ?
対局後胡耀宇が連笑とのやり取りで、白174の一手は実際Aのアテコミに打ちたかったが、錯覚が生じ、実戦になってしまったのだ。
図17:アテコミも問題がなく、そのあとの変化も少なく、全体的なスペースも少なくなり、この図も間違いなく勝ち切れるのだ。
この一手の真相は、連笑がクリックミスしたのだ。
嗚呼、残念しか言いようがない。
ネットでの対局では、滑稽なミスが多く、今後世界戦が対面方式に戻れるよう願うしかない。
1位 — 申旻埈のクリックミス?否
2021年11月7日,第26回LG杯朝鮮日報棋王戦準々決勝。申旻埈と楊鼎新の一戦。楊鼎新にとっては絶望としか言えない一局、序盤からミスを犯し、全体的に被動な局面になり、ヨセに入ってから逆転できるチャンスが少なくなる一方だ。
ヨセの場面で、申旻埈がいきなり暴走し始め、「クリックミス」のような一手を放ったのだ。
図18:つないでもいいのに、タケフを選択したのは、直感クリックミスを思っても当然だ。
图19:申旻埈がツグなら、たぶんこの図を心配したかと思う、こうすれば黒大石が大変危なくなるが、コウになっても、黒からD5という完璧なコウ材が残っており、全く心配なしなのだ。
この図を読み切れないなら、まだ理解できるが、タケフを打った申旻埈の理屈はまだわからない。
図20:白184のアタリで、黒の地合いが大損になり、そして黒大石もさらに危なくなった。简单一打,黑棋目数损失惨重,自身大龙依然有死活问题。
対局後、申旻埈の対局動画を見て、動画中の申旻埈は183の時相当落ち着いており、一切悔やんでいる表情もなかった。
しばらくすると、184のアタリを見て、自分の頬を何回も強く打ったのだ。
一言でまとめると、申旻埈は184のアタリが見えなかったのだ、正直考えられなかった。
でもこれは本当にあったことだ。
今年申旻埈のポカは全部トップ10に入りそうたが、一人一回しかランクインできないため、本局を選んだ。
番外編:聂衛平の「瞞天過海」
図21:これが本局の最終局面、結果は白半目勝ち、囲碁ファンはたぶんあるところを見つけただろう。
図22:黒1で、ここで手になる、難易度はアマ1段なら余裕で見つかるだろう。なぜ打てなかっただろう?
本局は韓国ルールで、白地で一手打つと1目損するのだ。聂衛平は一手足すと半目負けと分かったので、相手から仕掛けることを待つようにしたのだ。
しかし崔圭丙はこの手を見えず、聂衛平は「瞞天過海」を奏したのだ。いい話題を残してくれたのだ。