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2021年プロ棋戦十大ポカ(10位~6位)

元リンク:https://home.yikeweiqi.com/mobile.html#/gonews/detail/52024

サイト:弈客囲碁

原作者:プロ棋士 楊冬 四段

 

2021年に別れを告げ、2022年を迎える頃になり。この2021年、囲碁界では激しい争いが起き、芈昱廷と謝科が夢百合杯決勝戦進出、柯潔と唐韋星がLG杯と春蘭杯で苦杯をなめ、朴廷桓が申眞諝を破り三星杯で悲願を成し遂げるなど、称賛に値するハイライトもあり、別れや終焉もあった。

 

今回もトップ10シリーズの選考を行い、投票の結果も既に決定し、今回は盤面での物語、十大ポカと十大妙手シリーズの時間だ。

 

毎回「十大ポカ」や「十大妙手」を書くとき、相当難しく、この一年で取り上げられる素材が多すぎて、どう選別するか、どうランキングするか大変悩んでいた。

 

今回は両対局者の影響力、手合いの重要性、そして「ポカ」自体の内容に基づき、今年の「十大ポカ」を選別した。

 

10位 — 一力遼落ち着き過ぎる大石捨て

 

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2021年12月6日、第47期天元戦五番勝負第4局、その前に関航太郎が2勝1敗でリードし、本局若干20歳の関航太郎の勢いが止まらず、一力遼の大石を仕留め、3勝1敗で天元タイトルを獲得した。

 

 

図1:黒105の出、この手に対し一力遼は自信満々で切り、白大石が完全に生き道がなくなり、「大遼神(中国ファンが一力遼さんに対する愛称)」の大石がまたもや仕留められた。

 

 

図2:ここで白1のツナギに対し,黒2のアテからコウまで進行できず、白のコウザイが多いため凌ぐのは問題なく、勝負はまだ早いことだ。

 

例え黒2がN3でツナギを打てば,白P5キリで攻め合いは白が有利だ。

 

 

図3:ここで不思議なのは、一力遼は黒107が全く見えなかったことだ、ここで黒N3したないと思い込んだことで、実戦黒107アタリを打ったあと、勝負ありだ。

 

たがこの前の進行から、一力遼は前から錯覚があったようで、この前の手段は全部この一手にかけたのだ。

 

散々悩んだ挙句の「ポカ」だった。

 


 

9位 — 卞相壹勝負所で手抜き

 

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今年卞相壹の成績が素晴らしく、韓国国内で申眞諝と勝負できるくらい成長し、国際棋戦でもいい成績を収めた、国手山脈の優勝だった。しかし卞相壹の碁にはある特徴があり、それは「ポカ多すぎ問題」だ。

 

 素材探しの時、張濤八段から「卞相壹の棋譜を見たほうがいいよ、いい収穫があると思う」とアドバイスしてくれた。

 

 

 

図4:本局は大変激しく、申眞諝が右辺でミスを犯し、中盤では白番ペースだった。卞相壹の白166は、大ヨセには見えるが、実際は…

 

 

図5:この時白は先に左辺で交換し、下辺で味を作り、今後白A9のハネが残っており、相当難しい局面だ。

 

 

図6:実戦自分もコメントしにくいが、まさか卞相壹が黒3の見損じたか、それとも錯覚があったか、ともかく黒3のハネから、白大石がわかりやすく取られて、解説もしなくていいくらいわかりやすいのだ。

 

卞相壹の碁、常にサプライズと味方である。

 


 

NO.8 — 胡耀宇が見逃したマガリ

 

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2021年「双城杯」上海-台北交流戦で,胡耀宇と周俊勲の「スペシャルマッチ」が開催された、見た目相当普通な一局たが、最後の「ポカ」は印象深い内容だ。

 

 

図7:この時白がB19ハネと打てば、まだ白やや良しの細かい局面だ。しかしこの前の白D16アテコミで、「ポカ」が発生すると予感したのだ。

 

この時自分は生中継を担当し、胡耀宇がこの時最後の残り時間を使い、ここで嫌な予感を感じたが、やっぱり打ってしまったのだ。

 

 

図8:このままヨセを打てば、白半目勝ちが有力な場面だ。

 

 

図9:ここで黒183のマガリ、C14と隅で生きることが見合いになり、黒勝ちが確定したのだ。

 

この時、残り時間を全部黒B15の場合を計算し続け、最後は簡単なマガリを見逃してしまった。

 

 


 

 

7位 — 童夢成の順番間違え

 

 

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2021年囲碁甲級リーグ第7戦浙江体彩VS上海建橋学院の主将戦、この碁は互角の形勢が続き、二人とも素晴らしい内容を打ってきた。元々李維清が右辺での強行手段はミスだったが、結果この一手が勝利に導く「ミス」になった。

 

 

図10:黒M9のツケ、そしてN7のナラビ、この目的は強行に右辺の白大石を仕留めることだ、実際この二手は成立できず、白が繋がれば地合いにも損失があるが、実戦白番のO9マガリで、白の大石がこのまま取られたのだ。

 

 

図11:ここで白1繋いでもよし,N9コスミでも生きられるのだ。

 

 

図12:実戦黒133簡単に切られ。たった一手の不謹慎で、一局を落としてしまったのだ。

 

 


 

NO.6 — 彭立尭と李昌錫の「ポカコント」

 

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2021年10月22日,第26回三星火災杯2回戦。本局は大変印象深い一局で、中盤李昌錫が簡単なミスを犯し、元々優勢だった碁が台無しになり、最後のヨセで結果が覆さないと思いきや、彭立尭がミスを仕返し、半目負けを喫した。

 

 

図13:盤面上小さいヨセしかなく、ここでG15簡単に繋げば、勝敗ありだったが、ここでN12コスミツケを打ち、最後の逆転されたのだ。

 

 

図14:ここで繋げば、ヨセはもう難しくなく、黒勝勢の局面だ。

 

ここで彭立尭がどんな錯覚があったのがわからないが、こんなミスを犯したのだ。

 

 

図15:中盤李昌錫が一手で評価値が90近く落ちた一手もあり、その前では黒絶望の局面だった。

 

重要な手合いで、二人とも簡単なミスを犯すことは、大変珍しいことだ。