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原作：『朝鮮日報』李洪烈
中訳：弈客囲碁 秋刀魚
（本内容は、弈客囲碁様が中訳した内容を和訳した内容でございます）
2月25日の農心杯で葛藤を抱えた柯潔と申眞諝、柯潔の破天荒な言行で、韓国側と中国側による解釈が一週間も長引いたのだ
申眞諝の「農心杯大勝利」を収めて一週間経過したが、柯潔の破天荒な言行により波乱が続いているのだ。韓国ナショナルチーム監督睦鎮碩がこの件について言及した後、3月4日両国によるリモート会議が行われ、波乱な一週間を過ごした。
この事件の原因は、2月25日オンライン形式で行われた第23回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦第13局、柯潔が申眞諝に敗れたあと、柯潔が中国の動画サイトBiliBiliにて約30分の生配信を始め、相手がルール違反を行ったと思わせる発言を放ったのだ。
その中で一番問題になったのは「トイレ説」であり、柯潔が「知人の伝言」により「僕が77手と打ったあと、申眞諝が席を外し、トイレに行ったのだ」、「これは”相手の手番終了前のみトイレへ行ける”ルールを違反したのは」と話したのだ。
たが、柯潔が話した内容は事実ではなく、対局時の動画画面から、申眞諝は76手目と着手した後席を外し、77手が着手した54秒後に席へ戻ったのだ。その時、白76手を着手して1分4秒、そして申眞諝は5分42秒後、第78手目を着手したのだ。
申眞諝は76手目と着手した後、すぐ席から離れた
柯潔は何度も申眞諝の碁を絶賛したのだ、特に白108について、柯潔は「これはAI絶芸がおすすめした一手、自分には考えられない一手だ、凄すぎる」。そして柯潔は自分のSNSで「申眞諝はアルファ碁より強い、今申眞諝に勝てる人類はいない」とお手上げ状態になり、ここで人工知能と言及し、申眞諝の「超能力」を疑ったのだ。
柯潔がSNSで話した内容は、ネットニュースにより拡散し、申眞諝も事情を知り、かなりのショックを受けたのだ。翌日日本チームの一力遼戦で、一度苦戦に陥ったのは、対局前夜あまりにも怒りでほとんど寝なかったせいなのだ。韓国ナショナルチーム監督によると、一部中国棋士が柯潔より酷い内容を話し、さすが申眞諝も心が持たなくなったのだ。
この事件について、韓国ナショナルチーム監督睦鎮碩は中国側に反省書を促したが、結果は3月4日午後に行われた、両国によるリモート会議で落ち着いたのだ。韓国棋院事務総長梁宰豪は遺憾な気持ちを述べ、中国囲碁協会副主席華学明は「これは中国側の正式な発言ではない、柯潔個人による行為である」、「協会は棋士の言行について警告した」。
今回申眞諝が中国棋士による無根な誹謗中傷と皮肉にもかかわらず、堂々と品があるコメントを残した、2月26日韓国チームが農心杯優勝を収めた後の記者会見にて「昨日柯潔九段の調子は良くなかった、有名な棋士こそ、自分の言行をもっと注意するべくだ。例えわざとではなくても、中国囲碁ファンに変な解釈をさせる発言を避けたほうがいい」と話した。
柯潔が申眞諝に対する暴言は一度ではない。2019年第4回百霊杯世界囲碁選手権で、初の決勝対決を実現した後、柯潔は「申眞諝の碁はまだ未熟でダメだ」と話し、韓国囲碁ファンを怒らせたのだ。そして2020年11月に行われた第25回三星杯決勝戦で勝利した後、柯潔は「申眞諝が自分に何度も優勝させたことに感謝したい、彼はもっと努力すべき」と話し、柯潔の露骨な皮肉が申眞諝を傷ついたのだ。
現在申眞諝は世界戦二冠王になり、中国棋士相手に23連勝を収めた、その反面中国囲碁界が申眞諝に対するバッシングも激しくなったのだ。韓国棋院事務総長梁宰豪は「両国は世界囲碁の発展をもっと努力すべき」と話したが、両国が囲碁覇権による対立関係はしばらく続くだろう。
