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鬼のような申眞諝(下編)ーークリックミスと思わないで

元リンク:https://home.yikeweiqi.com/mobile.html#/gonews/detail/43613

元サイト:弈客囲碁

原作者:秋刀魚

 

 

上編では、鬼のような申眞諝は先輩の李世乭(イ・セドル)全く違うタイプであり、常に不成立な手段を放ち、相手の心を動揺し、躊躇している間にミスを犯すことだ。

 

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ご存知のとおり、申眞諝が三星杯初戦でのクリックミス。誰も考えもしなかったのは、このクリックミスにより痛い目に遭った申眞諝は、これから勝つ秘訣を見つかったのだ。

 

今回紹介するのは、申眞諝が三星杯決勝戦のあと、クリックミスのような手で危機の場面から逆転に成功し。上編で紹介した「空城計」のように、成立すらしない手が、最大限に相手を困惑し、AIまで困惑したのだ。

 

第四幕

 

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春蘭杯の前の1月17日、申眞諝が韓国囲碁リーグに参加し、李昌錫(イ・チャンソク)六段との一戦。対局前、韓国第一人者が無名な李昌錫に苦戦するとは思わなかった、特に本局では、申眞諝が早々苦戦に入り、形勢も不利のまま、90手前後で、評価値が一桁台になったのだ。

 

白118とアテた後、李昌錫は勝利目前のところまできたのだ。ただ、この時李昌錫がこのあと起こったことを考えると、白118はAのサガリを打ったほうが勝るのだ。

 

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ここで李昌錫が目にしたのは、黒119だ、白地にも関わらず、なぜか二線に入ったのだ。

 

これもクリックミスなのか?こんな狭いところで、黒は自ら死を求めたのか?

 

「俺をナメてんのか!」、黒119に対し、ブチ切れた李昌錫の白120は外側で補ったのだ。

 

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実はこの時、李昌錫は白1とツナギ、先ほどの黒119はあくまでも黒2と黒4は先手になるだけ、白5まで打てば、白からの評価値は相変わらず90%以上だ。

 

実戦の白120も、李昌錫は黒はただのハネツケを狙っているだけを捉え、実戦の場合地も多くなるのだ。

 

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白120を見た申眞諝は、どれほど嬉しいのはわからないが、再び相手を騙したのは確定だ。

 

黒121のコスミは、李昌錫が見落とした妙手だ、これに対し白122はサガリしか打てず、黒125で左上隅が生きたのだ。

 

あんな狭いスペースで、申眞諝は孫悟空のように鉄扇公主の身体に入り、一連の手段で生きることができたのだ。

 

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白の評価値は、90%から70%まで下がったが、相変わらず白優勢の場面だった。たが人間はAIではなく、ショックを受けた李昌錫は立ち直れず、手段も乱れ、申眞諝からの怒涛の追い上げにより、逆転に成功し、李昌錫の「大金星」を阻止したのだ。

 

 

第五幕

 

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昨年年末の韓国ナショナルチームリーグ戦。2020年12月29日で打たれた、黒番の申眞諝対卞相壹(ビョン・サンイル)との一戦。ここまで両棋士の内容は素晴らしく、黒125の強襲に対し、白126からシチョウを打ち、上辺の黒大石に襲いかかったのだ。

 

白138まで、上辺の黒大石は生き場がなく。両方とも大石を仕留めたが、白の収穫が遥かに多く、AIからの評価値は白99%まで上がり。ほぼ卞相壹の勝ちを言ってもいいだろう。

 

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黒139と白140交換した後、黒141はなんとこんな位置に?

 

黒は一体何をやりたいか?卞相壹も流石に自分の目を疑うはず、観戦していた棋士やファンも、申眞諝はまたクリックミスをしたと考えただろう。

 

黒Aからキリも成立しないし、成立しても攻め合いは白有利だ。一番意味不明なのは、黒141を打って、黒から更に一手加えても、左上隅の黒は生きることができないのだ。

 

更に現在は白番、白から手抜きも可能の場面である。

 

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黒は何をやりたいか分からなかったため、卞相壹の白142はなんとなく一手加えた、元々存在すらしないキリを補ったのだ。

 

黒143ハイ、白144オサエ、黒145コスミ。ここで卞相壹はブチ切れた、「俺も堂々とした九段棋士なのに、ホウリコミも見えないを思ったのか!」

 

白146とツギ、左上隅の黒も生きることができない。

 

黒は投了のため、心の整理をしているのか?卞相壹は多分そう考えただろう。

 

卞相壹は考えもしなかったのは、実は申眞諝が全てを理解し、最後に仕留める準備をしてたのだ。

 

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黒147コスミ、ここで全てが熟知した。

 

この手を見た卞相壹は、その時どんな反応だっただろう。冷や汗をかいたり、顔が真っ青だったり、手が震えたりしてただろう。

 

ここに来て、卞相壹はようやく分かってきた、その前に黒はなぜそう打ったのかを分かったのだ。ただ全てが既に手遅れになってしまった。

 

黒147が本局の最終手になり、心が乱れた卞相壹は投了したのだ。

 

必勝から必敗まで、この数手で何が起こったのか?

 

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AIの評価から見ると、白146のツギを打ったあと、AIは相変わらず白勝ちを判明したのだ。

 

黒147は完全にAIの考えにはなかったのだ、それにしても、実戦の黒147はAIの評価値ではわずかの1%だ。

 

そうすると、申眞諝が黒147を打つ前に、彼は卞相壹を騙しただけではなく、AIまで騙したのだ。

 

黒147が盤面に打ち出すと、AIの評価値が徐々に上げ、最後黒勝ちまでたどり着いたのだ。

 

なぜ卞相壹は投了したのか。この後の変化を見てみよう。

 

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白1出た後、白3は仕留めるための必然な一手である、ここで黒4コスミ、白5一線で大ケイマを打って、黒10まで打つと…

 

そこで黒Aのワタリを黒Bのホウリコミが見合いになり、白は同時に補うことができない、そこで黒を仕留めることもできなくなったのだ。黒○の5子が絶妙な伏兵になり。黒の大石の起死回生に貢献したのだ。

 

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遡って、黒141をもう一度見てみよう、ご覧になった読者はこれを見て、どう感じますか?

 

白142、144、146、この時点で白番から未知数の勝つ方法があるが、卞相壹は申眞諝の手に操り人形のようになり、この演出を完成させたのだ。

 

この「クリックミス」には、申眞諝の深い計算、絶妙な考え、莫大な戦略、そして相手の心理をうまく把握したことが全てだ。

 

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ただ、私たちは卞相壹を責めることができません。申眞諝はAIまで騙した人間ですから。

 

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昨年悲惨な三星杯を経た後、申眞諝の技術面と精神面が更に強くなり、「鬼のような」逆転劇は各棋戦で繰り返し、棋士たちもひどい目に遭うのだ。

 

申眞諝の相手に一言、「申眞諝が訳がわからない手を打った時、クリックミスと思わないで!」