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サイト:弈客囲碁
原作者:李新舟
グーグル社「アルファ碁」のフィナーレ、中国囲碁サミット、柯潔対アルファ碁の三番勝負が2017年5月23/25/27日で中国浙江省桐郷市烏鎮に行われ、DeepMindが開発した「アルファ碁」が3-0で勝利を収めた。今振り返ると隔世の感があるが、5周年を機に、当時の記事を再刊し記念したい。
二十歳未満の柯潔が、烏鎮「アルファ碁対柯潔」で0-3とアルファ碁に敗戦を喫した、対局後涙を流しながら「つらすぎる」と話し、世界中の囲碁ファンの心を掴んだ。その後柯潔は咄嗟に韓国京畿道加平郡へ向かい、疲れ果てた柯潔は喜んで取材を受けた、「アルファ碁対柯潔」の対局後、9時間くらい飲酒し、2時間しか寝なかった、夜中何度もアルファ碁の夢を見たのだ。
(訳者注:中国は18歳から成人なので、当時19歳の柯潔は成人である)
ーー対局後大泣きするのは珍しいですね。
柯潔:当時多分自分だけではなく、恐らく人類最後の一戦だと思う、自分があの時上手く打てず、完敗を喫した、つらすぎて泣いてしまったのだ。
ーーアルファ碁戦に向けてどのような準備をしましたか?
柯潔:年末年始アルファ碁がネットで対局した60局をしっかり研究し、相手の完璧な実力を十分理解した、何度も「ダイレクト三々」を練習したが、効果がイマイチだった。
ーー5月27日DeepMindが「アルファ碁」の引退を表明した、2016年李世ドル戦から統計すると、通算成績67勝1敗の成績を収めた、李世ドルの1勝についてどう思いますか。
柯潔:十分意義がある1勝である、その頃のアルファ碁はバージョン的にも今のと比べると勝率が半分しかないが、あれで1勝できるのも素晴らしいと思う、見えない相手に対し何時間も対局続けるのは、ほかの人からすると考えられない苦痛である。
ーーアルファ碁の能力が継承できれば、何を継承したいですか。
柯潔:全部継承したい。アルファ碁の碁は見た目ロジカル性がないが、終わってみればなるほどの部分が多い、度々そう思い出すと恐怖を感じる。
ーーアルファ碁の引退、それに挫折を感じますか。
柯潔:そうではない、アルファ碁は囲碁の深さを教えてくれた、しかも元々考えもしかなかったことを教えてくれたのだ。DeepMindさんがアルファ碁の自己対局、そしてデータも共有すると話した、これは囲碁界にとって新たな発見を探索するいいチャンスである。
ーー今後人類がアルファ碁に追いつくのは可能ですか。
柯潔:それについては悲観を感じる。人工知能の発展が速く、差が広がる一方と思う。実戦を経て、十分衝撃を与えた。人類はどれほど努力しても、追いつけないだろう。
ーー今回(2017年)LG杯の目標は何ですか。
柯潔:今まで優勝したことがない棋戦なので、集中して頑張りたい。抽選で初戦相手は韓国の元晟溱九段、ベストを尽くしたい。囲碁は楽しいゲームであり、機械と対決するより、人間との対局は本当に楽しい。
ーー27日の最終戦と終えてからどう過ごしましたか。
柯潔:午後6時から酒を飲んで、夜中3時まで9時間飲み続けた。普段酒は飲まないが、古兄さん(古力九段)ら先輩たちやDeepMindの方がそばにいてくれた。しかし今朝6時に韓国へ向かうので、2時間しか寝られなかった。
ーーアルファ碁の夢は見ましたか。
柯潔:何度も見ました(笑)。夢では勝てましたが、現実では全敗なので、悲しい。今後多分また夢で見れるかな。