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しがない和訳者です。。。

2020年囲碁妙手ベスト10(下編)

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元サイト:弈客囲碁

元作者:清風

 

上編(2020年囲碁妙手ベスト10(上編) - 找借口安静の和訳試練場

 

 

第5位:辜梓豪(こ・しごう)妙手でタネ石を仕留める

 

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2020年8月30日、囲碁甲級リーグ、白番の辜梓豪対韓国李東勲(イ・ドンフン)九段との一戦。

 

この時、白の辜梓豪が大変ピンチで、右辺の白が黒に封鎖され、生きていません。外側の白3子も黒の勢力に入っており、白はどう対応するか?

 

 

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(実戦図1)李東勲が辜梓豪の妙手を見落とし、白のこのアテコミで、黒A子のタネ石を助ることができない。

 

 

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(変化図1)この前に、白1とアテると、ここで白3のアテコミを打つと、黒が白の弱点を利用し、黒を分断することができない。

 

 

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(変化図2)直接当て込むと、黒が上図の打ち方を選ぶと、変化図白1と黒2の交換がなく、このままでは黒Aがオイオトシになる。

 

 

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(変化図3)もう一箇所のアテを打つと、シチョウは白が有利のため、黒は成立せず。

 

 

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(実戦図2)実戦白は5子を捨て、黒のタネ石を仕留めることができ、右辺で大成功を収め、最後に勝利を収めた。

 

 

 

第4位:楊鼎新(よう・ていしん)が好チャンスを掴め、妙手で大石を仕留める

 

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2020年12月3日、第34届中国囲碁天元戦決勝戦三番勝負最終局、楊鼎新対連笑(れん・しょう)の一局。この前二人は1:1の五分で、この一戦で天元タイトルが決まる。

 

この時、上辺の黒は一眼しかなく、黒番の連笑が133手でブツカリを打ち、白の形を利用しようとした。

 

たが、白から連笑が考えもしなかった一手があった——

 

 

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(実戦図1)楊鼎新が黒のブツカリを無視し、▲から割り込んだ。

 

 

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(変化図1)ここから黒1のアテを打つと、大石は逃げることができるが、白上辺の成果が大きく、この図黒からの損失が大きすぎるので、選びにくい。

 

 

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(実戦図2)実戦では、連笑黒135上辺からアテを打ち、上辺の白地に入りそこから二つ目の眼を作ろうをした。

 

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(実戦図3)たが、楊鼎新から一切チャンスを与えず、白164で黒大石を仕留め、白番の中押し勝ちとなった。

 

 

第3位:三星杯決勝戦、柯潔(か・けつ)の逆転劇

 

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2020年11月3日、第25回三星杯決勝戦第2局、黒番の柯潔(か・けつ)対柯洁执黑对申眞諝(シン・ジンソ)。第2局もそろそろ大詰めに迎え、柯潔の形勢は不利の状態であり、申眞諝が普通にヨセば、本局は確実に勝利する。

 

ところが、申眞諝の210手ツナギで、柯潔からチャンスが訪れた。

 

 

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(実戦図1)柯潔の211手ハサミが妙手、見た目普通な一手たが、実は訳がある一手だ。

 

 

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(変化図1)白が普通に対応すると、黒2アテに対し、白3ツナギ、この時柯潔は黒4ワリコミの妙手を見つかったのだ。

 

 

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(変化図2)白から三子を助けようとすると、黒9まで、白はつなぐことができない。ここで三子を捨てば、地の損失があまりにも大きく、逆転も不可避だ。

 

 

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(実戦図2)実戦申眞諝はフリカワリを選び、その後柯潔の正確な計算で、半目残すことができ、三星杯の優勝を手にした。

 

 

第2位:范廷鈺(はん・ていぎょく)の正確な読み、黒地を大荒らし

 

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2020年12月22日、囲碁甲級リーグプレーオフ一回戦、白番の范廷鈺対卞相壹(ビョン・サンイル)の一戦。この時既にヨセに入り、中央の黒の味が悪く、そこから范廷鈺の正確な読みを示す。

 

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(実戦図1)数十手戦った後、上図の局面になり、卞相壹が黒▲マガリを打ち、中央の白から何もできなさそうに見えるが——

 

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(変化図1)白1からコスミを打つと、黒は白の弱点を利用し、中央の黒を助けることができ、中央の白も仕留めることができる。

 

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(実戦図2)ここで、范廷鈺から188手の「盲手」アテコミを放った。

 

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(変化図2)黒1からノビを打つと、白は白▲子を利用し、白2から出ると中央の黒が頓死してしまう。

 

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(実戦図3)実戦黒は中央のタネ石を助けるしかできず、その間に右辺の4子が取られ、白が中央から手にすることができ、最後に中押し勝ちを収めた。

 

 

第1位:朴廷桓(パク・ジョンファン)の年度最優秀妙手

 

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2020年4月29日、韩国ナショナルチームリーグ、国家队联赛中,朴廷桓対姜東潤(カン・トンユン)の一戦。姜東潤の黒87ツナギで、下辺白の大石が大ピンチに陥り、生きることがほぼ不可能だ。

 

 

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(変化図1)白1(▲)からアテを打ち、黒のタネ石を仕留めようとすると、黒6まで、黒を仕留めることができない。

 

 

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(実戦図1)ここで姜東潤に全く考えもしなかった手は放った、朴廷桓88手の年度最優秀妙手――88手目のホウリコミだ。

 

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(変化図2)白Aと黒2の交換により、白3からアテると、下辺の黒がオイオトシになる。

 

タネ石が仕留められ、形勢も挽回することができず、数十手後姜東潤は投了を告げた。

 

以上。